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Cooper FXの名機Outwardの特定のモードへフォーカスしつつ、新しい方向性を導入。没入的で音楽的な風景を描くダイナミック・サンプラー。
Onwardは、Cooper Fxのアンビエントエフェクト、”Outward”から始まったペダルです。現在はChase Blissで活躍する元Cooper FXデザイナーのTom Majeskiにとって、Outwardの中でもオリジナルでお気に入りだったのがエンベロープ(一定の音量以上の入力に対してフリーズが発生する)の要素でした。これに焦点を当て拡張することで生まれたのが、このOnwardです。
Onwardは一言で言えば、ダイナミック・サンプラー。演奏の強弱に反応して自動で入力音をサンプリングし、そのサンプルをエフェクティブに再生するエフェクトです。この「サンプリングしてエフェクトをかける」という手法はDJやトラックメーカーにとっては一般的でしたが、それをギタリストなど他のプレイヤーにも使いやすい形で実現しています。
■Shape
Onwardの中心は、GLITCHとFREEZEの二つのチャンネル。GLITCHではサンプルが細切れになって再生され、FREEZEではサンプルから、スムースで比較的穏やかなパッドサウンドを生み出します。片方をホールドして、もう片方は入力に反応し続けるようにすることも可能。
このサンプルの再生される長さやフェードイン・アウト、サンプルのクロスフェードの長さを設定するのが、SUSTAINノブとFADEトグル。シンセサイザーのようにサンプルをシェイプすることができます。
■ERROR
サンプルを不安定にすることで、GLITCHとFREEZEにバリエーションや予想外な出来事、有機的な動きを生み出すのがERRORです。TIMINGとCONDITION、PLAYBACKの3モードがあります
TIMING…サンプルが再生されるタイミングがランダムになります。
CONDITION…音欠けや、デジタルなサウンドの劣化が発生します。
PLAYBACK…サンプルが様々な速度や方向で再生されるようになります。
SPREADをオンにするとこれらのERRORがL側とR側で別々に発生するようになり、特別なステレオイメージが立ち上がってきます。3つのモードを同時にONにすることも可能です。
■EFFECTS
OnwardにはさらにOCTAVEとTEXTURE、ANIMATEの3つのエフェクトが搭載されています。
OCTAVE…サンプルを倍速、もしくは1/2倍速で再生したサウンドをブレンドします。
TEXTURE…控えめにクリッピングした歪みを加えたり、サンプルレートを下げることでテクスチャーを加えることができます。
ANIMATE…シグナルにビブラート、もしくはコーラスエフェクトを加えます。
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