【製品概要】
高音質プロフェッショナル・ワイヤレスケーブルの先駆「WL-606」が「WL-606II」へアップデート
ワイヤレスシステムで研ぎ澄まされたクリアさとスピード感を実現
2012年夏にワイヤレスシステム専用ケーブルとしてデビューしたWL-606。
NEOはどこよりも早くワイヤレスシステムにおけるケーブルの重要性を認識、ユーザーの声にいち早く応えるかたちでワイヤレス用ケーブルとして製品化しました。
ワイヤレス特有の音の傾向がワイヤードと違う以上、開発設計を同様に考えることなく、あくまでワイヤレス仕様としてつくられたWL-606シリーズは、その先進性と信頼性で今もワイヤレス用リプレイスメントケーブルの代表として君臨しています。
NEOがつくりだしたワイヤレスケーブルという概念は、たった4年、しかも自らの手で大きく刷新されようとしています。
“102 SSC”に進化したWL-606II
WL-606を進化させる要となるのは導体選定です。QAC-222やQAC-222Gに使用されているHC-OFC、銀メッキOFC、タフピッチ線からオヤイデ電気がつくりだした導体”102 SSC“まで、多くの試作品を検証しました。この検証を経て、ワイヤレスでの表現可能なレンジ内での音のフラットさを重視し、”102 SSC“を導体、およびシールドの素材に採用しました。
時としてハイファイな素材は楽器の密度を薄めてしまうリスクもはらんでいますが、”102 SSC“の持つフラット基調は歪のないワイヤレス伝送に最も適していたのです。またサイズも同様に、0.5sqから1.25sq、1芯構造、2芯構造と、選定を重ね、0.75sqに確定しました。
導体だけではない、トータルアーキテクチャー
ケーブルの肝は採用されている導体であることは事実ですが、すべてではありません。絶縁体、シールド方法、外装素材など、複合的な要素によってケーブルの特性が決定されます。
導体の”102 SSC“の絶縁体には、誘電率が低く電気特性に優れたXLPEを採用。すでに好評を得ている”3398”シリーズをベースにした中心設計です。
絶縁体の周りには”102 SSC“によるスパイラルシールディングが施されます。シールド線は中心よりも多くの導体量を使用します。アースは出音に大きく影響する以上、グランド信号の通り道もおろそかにせず、中心導体と同じ”102 SSC“を贅沢に使用しています。
外装シースは振動に強いエラストマー素材を採用し、微弱な信号を振動の干渉から守ります。さらにナイロン編組を外装に編みこむことでタッチノイズ対策を施しました。
WL-606とかわらないシックなルックスは受け継がれたまま、その全容は大きな改良が施されているのです。
幅広いラインナップ
LINE6用G90/G55/G50等で使用されるWL-606SX/LXと、LINE6 G30での使用者の多く汎用性に優れた両端フォンタイプのWL-606 SS/LS、audio-technica SYSTEM10用のWL-606SH/LH、SHURE GLXD16のスクリューロック機構を備えたモデル、WL-606SXS/LXSまでの全8ラインナップ。
SHURE GLXD16のコネクトは、4pin mini XLR仕様となっており、GLXD16ユーザーはWL-606ではSX/LXを選択して使用することも可能ですが、接続をより強固にするロック機構を備えています。GLXD16のユーザーにはWL-606IIのサウンドと、ジャストフィットする使用環境という、二つの安心を約束するWL-606II SX/LXのご使用がおすすめです。
【製品仕様】
導体:102SSC 0.75sq
絶縁体:XLPE
シールド:102 SSCスパイラルシールド
外装:エラストマー+ナイロン編組
プラグ:Phone:NEO P-275M・P-275L / オリジナル4pin Mini XLR(w/screw)/ HIROSE