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【製品概要】
『Octaves』はユニークなサウンドデザインを可能にするバンドパス・フィルター・プラグインです。オーディオ・スペクトラムをオクターブ単位で分解することが可能です。本製品はベルリンを拠点とする作曲家兼YouTuberのHainbachとの最新コラボレーションによって誕生しました。
BBC Radiophonic Workshop や WDR Studio fr Elektronische Musik といった前衛的な音楽スタジオで生み出されたサウンドや、Willem Twee や Strm、さらには Hainbach 自身のラボに見られるような現代的な制作環境にも通じる、レトロで科学的なアプローチを提供します。
バンドパス・フィルターとは?
パッシブ・バンドパス・フィルターは、オーディオ・スペクトラムの特定の帯域を「聴く」こと、そしてオシロ・スコープに接続した場合には視覚的に確認することを目的として設計されており放送、研究、無線通信における信号解析に用いられてきました。これらはオクターブまたは3分割単位で動作するよう設計されており、段階的に周波数を切り替えて使用します。
パッシブ・バンドパス・フィルターは音響研究機器の中でも重量のある部類に入ります。電力を使用しないため、フィルタリングはすべて、各周波数帯域ごとに巻かれた巨大な金属コイルによって実現されています。帯域数が多いため小型の機種でもかなりの重量になります。
本作でモデリングしたポータブル機「Brel & Kjaer 1613」は、約2kg(約4ポンド)の重量があります。研究所や通信部隊向けに設計された大型モデルでは、29kgに達するものも珍しくありません。
現代の基準ではかなり扱いにくいため、トランジスタや集積回路の発明以降、こうした高性能機器は次第に姿を消していきました。
しかしそのサウンドは、電子音楽の前衛作品に刻まれています。ドイツ、フランス、イギリス、イタリアのラジオ・スタジオで愛用されていました。
作曲家たちはこれを用いて音を周波数的に分解しました。オランダでは「ピング(pinging)」と呼ばれる手法で、短いパルスを打ち込むことで、色彩豊かなパーカッションのように使用されることもありました。
その構造上、一般的なシンセサイザーでは得られない独特の音色を持っており、現在でも多くの音楽家を惹きつけています。
1613は何に使われていたのか?
私たちがモデリングした Brel & Kjaer 1613 Octave Bandpass は、騒音計2203/2204に取り付けてポータブルに使用することを想定していました。マイク、アンプ、フィルターを組み合わせることで、職場での騒音、PAシステムの測定など、現場での測定が可能になります。
今日の基準からすれば滑稽なほど巨大ですが、2204は意外なヒット作となりました。創意工夫に富んだ録音エンジニアたちが、この扱いにくいオーディオメーターを2台使うことで、素晴らしい録音ができることに気づいたからです。
これがきっかけとなり、Brel & Kjaer はレコーディング・マイクの製造を開始し、後にプロオーディオ部門のDPAを設立することになったのでしょう。Hainbach も数十年後、2204を手に入れ、スタジオで使い始めたことで同じ発見をしました。
Octavesは何が違うのか?
このプラグインはオリジナルに忠実でありながら、それを超えるため多くのステップを踏んでいます。入力、出力、ミックス、そしてフィルターをオーバードライブさせることができるソフト・サチュレーション・コントロールを追加しました。
メンテナンスされていない1613は、バンドを切り替える際にポップノイズやクリック音が発生することがあります。私たちはそれをクリエイティブに活用できるエフェクトにしました。「artifacts(アーティファクト)」を ”high” に設定すると、周波数を切り替えることでフィルターを「ピンギング(共振)」させることができます。周波数スイッチをモジュレートまたはオートメーション化すれば、本作は小さなドラムマシンのようになります。
背面パネルを開くことで改造することができます。
ここでは、レゾナンス・コントロールとして機能するインピーダンスにアクセスできます。フィルターの自然なサウンドを求めるなら0のままにし、より強烈なサウンドにするにはインピーダンスを上げてレゾナンスを増加させてください。
周波数帯域の隣にあるダイヤルを調整すると、ノブの位置に関係なく各周波数の音量を上げることができます。これによりフル・フィルターバンクへと変貌します。
また、オーバーサンプリングのコントロールも追加しました。このパラメーターは、サンプリングレートの限界によって生じるアーティファクトを回避するのに役立ちます。44.1/48kHzのセッションで実行しており、オーバーサンプリングによるCPU負荷を許容できる場合は、2xまたは4xに設定することをお勧めします。これは微細なトーンコントロールとしても機能するため、よりラフなサウンドを求めてオフのままにすることもあります。
どのような用途に使えますか?
■クリエイティブ・フィルタリング: 本作は、豊かなサウンドから幻想的な音色を作り出すのに適しています。情報量の多い素材を処理するのが得意なため、ノコギリ波、歪んだギター、ノイズ、ピアノ、シンバルなどをフィルタリングすると特に効果的です。
■ピンギング: リズム・ジェネレーター『B00GA』のような短いパルス音源と組み合わせ、インピーダンスを上げれば、ドラムマシンとして使用できます。
サウンドデザイン: 特定の帯域にフォーカスすることで、ラジオ・ボイス、ヒスノイズのようなテクスチャ、あるいはダークなドローンを作成できます。
■ミキシング: サウンドをタイトな帯域に収めることで、核心を維持しつつスペースを作り出せます。より細かなコントロールが必要な場合は、調整可能なバンドパス・フィルター『DIALS』を試してみてください。
フィードバック・パッチング: Auxに本作を挿入し、そのAuxを自分自身に戻します。耳とスピーカーを保護するために後段にリミッターを置き、フィードバックによるトーンを楽しんでください。
※動作環境などの最新情報につきましては、メーカー及び代理店の公式HPをご確認ください。
※ソフトウェア製品という性質上、製品納品後のキャンセルはできかねますので、ご了承ください。
※こちらの商品はソフトウェアとなり、ハードウェアの機材ではありません。