GRACE designのモニターコントローラーはその解像度の高さとクッキリとし輪郭感がプロの中でもトップクラスの評価を得ており、現在のフラグシップモデルであるm905を始めシステムの中で最も重要な要素であるモニターコントローラーの大定番として君臨しております。
その流れを汲んだm900はかなり小型ですが、しっかりGRACE designの音を感じる事ができます。
GRACE特有のハッキリとした輪郭があるのはもちろんなのですが、更に個々の音に音圧を感じられるのがこの製品の魅力だと思います。さらに、アンバランスアウトではあるものの、ラインアウトがついていることで、スピーカーへの出力も可能である点が魅力の1つです。
オーディオ録音を必要とせずに、打ち込み/MIXを中心とする方であれば、DAコンバーターとして、この1台で質の高いDAWモニター環境を構築することができます。

■GRACE design m900の推しポイント！
1.コンパクト
手頃なサイズ感で、奥行きがあまりないのが好印象です。

2.高音質
GRACE designの特徴あるサウンドを継承しており、良い意味での音のまとまり感があり、それでいてリッチな出音を感じることができるでしょう。
Grace Designおなじみのクロスフィールド回路も搭載し、この一台で音色バリエーションがあるのもポイントです。

3.いかなる環境でも利便性が高い！
小型で外部電源が必要なく、比較的軽量で持ち運びも楽勝です（※）。
※m900は2種類の電源モードがあり、ローパワーモード(LOW)は、USBバスパワーとデータ伝送を1本のUSBケーブル共有するスタンダードな接続方式/ハイパワーモードでは付属の2A USB DC電源を2番目のUSBコネクタに接続することで、パワーラインとデータ伝送のラインをセパレートする接続方式です。そのためハイパワーで使う場合はUSBケーブルが2本繋がる形となります。

USBポートの空き状況に合わせて、移動中の場合はローパワー、出先作業の場合はハイパワーといった使い分けが出来るのはかなり使い勝手が良さそうな印象です。また、この筐体サイズにして2系統のヘッドホン出力があるのもかなり良いですね！

スタジオモニターヘッドホンとして定番機種である「TagoStudio/TAGO STUDIO T3-01」との組み合わせもおすすめで、この２つでのスピーカーレスの環境の方が狭い部屋で下手にスピーカーを鳴らすよりも正確なモニターが出来るでしょう。