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【製品概要】
アナログ感をシミュレートするその先を構築する歪み系エフェクト
『OwnTHD』は、ミックスのアナログ感を自由に調整するためのアナログフィーリングな歪みを加えるエフェクト・プラグインです。世の中には多くのアナログ機材をエミュレーションしたプラグインがありますが、『OwnTHD』の目的は限りなくオリジナルに近いものをシミュレートすることでも、どれだけ多くの機器をシミュレートできるかということでもなく、その先にある自分だけの「音」を構築することです。それが『OwnTHD』の名前に込められた意味であり、「THD(Total Harmonic Distortion、全高調波歪率:出力の倍音成分)」を構築することなのです。
『OwnTHD』は、9タイプから選択可能なヴィンテージ機器のシミュレーションに加えて、3つの回路シミュレーション・モジュール(ソリッドステート / 真空管 / テープ)で構成されています。これらはすべて直列で接続されており、それぞれを個別にオン・オフすることができます。現実では、このような繋ぎ方はノイズの増大やインピーダンスの不整合などの問題を引き起こす可能性がありますが、『OwnTHD』ではそういった問題は存在しません。ソリッドステート・プリアンプの絹のような感触、チューブ・プリアンプの暖かさ、テープ・マシンのヴィンテージ感を同時に得ることができ、効果の強さをそれぞれ調整することができます。
【製品特徴】
■Vintage Equipment Simulation
このコンポーネントは、オーディオのミキシング/マスタリングでよく使われるマイクプリアンプ、ミキサー、EQなど9種類の機器の「THD」部分のみをシミュレートしています。それぞれが異なる音の「色」を持ち、様々な音楽スタイルに適しています。アナログ機器の一般的なエミュレーション・プラグインとは異なり、『OwnTHD』は機器のノンリニアな挙動をシミュレートすることに重点を置いています。また、『OwnTHD』は調整の自由度が高いのも特徴です。単純なウェーブシェイパーとは異なり、ヴィンテージ機材が歪みを生み出すメカニズムは複雑ですが、それを再現するだけでなく調整可能にすることで、オリジナル機材以上のものが得られます。例えば、『N-Pre』のベースとなったオリジナルのプリアンプでは、入力レベルの設定でしか倍音の量を調整できません。しかし『OwnTHD』では、4つのDriveノブを設定することで、「色」の量を調整することができます。
■選択可能なモジュール
・N-pre:世界で最も有名なマイクプリアンプの一つをモデルにしています。温かみのあるサウンドで、丸みを帯びた深いローエンドが特徴です。
・A-pre: 有名なマイクプリアンプをモデルにしています。N-preと似ていますが、より中低域にフォーカスしています。
・4K: 有名な機材をモデルにし、パンチのある音が得られます。
・U61: 真空管マイク・プリアンプをモデルとしており、非常に暖かく密度の高い中域を持っています。
・VOC:チャンネルストリップをモデルとし、甘い高域が特徴です。
・Child: 伝説的なリミッターをモデルにしています。
・2A: 有名なリミッターをモデルにしています。
・A8:有名なテープマシンをモデルにしています。
・Hawk: オーバードライブ・モジュールをモデル化。このモジュールはOwnTHDの9つのモジュールの中で最も強力な歪みを生み出します。
■Overdrive Control
シミュレート元機器の回路に由来する、歪みのレベルをコントロールします。値を最大にした場合、著しく歪んだ音を生成します。
■Feedback Control
ネガティブ・フィードバック/ポジティブ・フィードバックの調整、バイアス制御、フィードバック信号に低音のシェルフを加えるDepthの調整を行います。ネガティブ・フィードバックは歪みを減少させ、ポジティブ・フィードバックは歪みを増加させます。
■Volume
Vintage Equipment Simulation コンポーネントの出力ボリューム調整。
■Sweet Spots
暖かみのある低音域を持つものや、滑らかな高音域を持つものなど、シミュレート元の各機器にはそれぞれそれぞれ固有の「スイートスポット」があります。『OwnTHD』は、9機種の「スウィートスポット」を再現するとともに、その調整も可能です。例えば、「4K」の低音域は、オリジナルの特徴であるパンチ力があります。スイートスポットを設定することで、低域のパンチ感だけでなく、中域のパンチ感も再現することができます。逆もまた然りです。
■Solid State Simulation
ソリッドステート・プリアンプの特性を "理想的な状態" でシミュレートします。
■Tube Simulation
"理想的な状態"で真空管が生み出す効果をシミュレートします。現実の真空管のTHD量は通常大きく、『OwnTHD』でもそれを踏襲し、このモジュールの歪み量は他のモジュールより大きくなっています。
■Tape Simulation
テープ・マシンの機能を"理想的な条件"でシミュレートします。Vintage Equipment Simulation のA8 モジュールもテープ・シミュレーションですが、A8はハードウェアをリアルにシミュレートするのに対し、テープ・シミュレーションはテープ・マシンの特性を理想的な状態でシミュレートしています。
※動作環境などの最新情報につきましては、メーカー及び代理店の公式HPをご確認ください。
※ソフトウェア製品という性質上、製品納品後のキャンセルはできかねますので、ご了承ください。
※こちらの商品はソフトウェアとなり、ハードウェアの機材ではありません。