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Oberheim SEM VCF搭載の6ボイス・アナログシンセ音源
【製品概要】
Dave Smith Instruments OB-6 Module (オー・ビー・シックス・モジュール) は伝説的なシンセサイザー開発者、トム・オーバーハイムとデイヴ・スミスにより開発された、6ボイス・アナログ・ポリフォニック・シンセサイザーのテーブルトップ・モジュールバージョンです。OB-6 はその名の通り、かつて70年代中盤以降の音楽シーンで活躍した伝説の Oberheim (オーバーハイム) シンセサイザーのサウンドを受け継ぎ、現代的な機能を多数搭載したシンセサイザーです。
トゥルー・アナログの連続可変オシレーター、名器 Oberheim SEM にインスパイアされたステイト・バリアブル・フィルター、トゥルー・アナログの VCA、モジュレーションを活かした音作りが可能な「X-MOD」を搭載。スタジオ・クオリティのエフェクト、ポリフォニック・ステップ・シーケンサー、アルペジエーター等の機能を搭載し、クラシックなサウンドを作れるのはもちろん、現代的な音作りも可能な設計です。
ファクトリー・プログラムには Oberheim SEM を象徴するパワフルなブラス・サウンド、柔らかく包み込む様なストリングス・サウンド、ファットなシンセベースなど、数々の名盤で聴かれるサウンドを始め、OB-6 Module の特長を最大限に生かしたプログラムを500プログラムを内蔵しています。
トム・オーバーハイムとデイヴ・スミス、2人の巨匠の歴史的なコラボレーションにより生まれた OB-6 Module。このシンセサイザーが奏でるのは、時代を超越した紛れもない本物の「オーバーハイム・サウンド」です。
【製品特長】
■連続可変可能なディスクリート・オシレーター
OB-6 Module の素晴らしいヴィンテージ・サウンドの中枢となっているのが、ボイス毎に2基ずつ搭載されたディスクリート・オシレーターです。オシレーター1 はノコギリ波からパルス波へ、オシレーター2は三角波からノコギリ波を経てパルス波へと連続可変が可能です。オリジナル Oberheim シンセサイザーでは不可能だった微妙なニュアンスを持つ波形を生み出す事ができます。オシレーター1はオシレーター2にハードシンクする事ができ、モジュレーションと組み合わせる事で複雑かつリッチな倍音成分を含むサウンドを得る事ができます。
OB-6 Module のオシレーターは非常に安定したピッチで演奏する事が可能ですが、DETUNE ノブによりオシレーターへランダムな音程変化を与える事で、ヴィンテージ・アナログ・シンセサイザー特有の不安定さを再現する事もできます。このデチューンにより、ヴィンテージ・シンセサイザーのサウンドに於ける「温かみ」や「太さ」を表現できます。
ミキサーセクションでは オシレーター1 と オシレーター2 のバランスを調整し、矩形波のサブオクターブとノイズ波形を足してフィルター・セクションへと送られます。
ステイト・バリアブル・フィルター
OB-6 Module のサウンドを特長づける最大の要素はこの Oberheim SEM にインスパイアされた2ポール (-12dB/Octスロープ) のステイト・バリアブル・フィルターです。フィルター・モードはローパス・フィルターからノッチ・フィルターを経てハイパス・フィルターへの移行を、ノブによりスムーズに行う事ができます。BP ボタンを押すとバンドパス・フィルター・モードに切り替わります。通常のフィルター・モードとバンドパス・フィルター・モードは、 X-MOD のデスティネーションを Norm BP を設定する事で、スムースにクロスフェードさせる事もできます。
ヴィンテージ・サウンドへ更に磨きをかけるスタジオ・クオリティのデュアル・エフェクト
OB-6 Module はトゥルー・アナログ・サウンドへ更に磨きをかける、スタジオ・クオリティのデュアル24bit 48kHzデジタルエフェクトを搭載しています。リバーブ、ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイズシフター、リングモジュレーターを搭載しており、トゥルー・アナログ・サウンドを極上の物に仕上げます。エフェクト OFF 時はトゥルー・バイパス(完全なアナログシグナルパス) になるので、ピュアなアナログ・サウンドを奏でたい場合も対応できます。
Tom Oberheim による6ステージ・フェイザー、リングモジュレーター
OB-6 Module に搭載されているエフェクトのうち、Phase Shifter3 と Ring Modulator は過去にトム・オーバーハイムが設計したオリジナル・エフェクトを忠実に再現しています。どちらのエフェクトも SEM フィルターによるサウンドとの相性は抜群です。
ステレオ・アナログ・ディストーション
デジタルエフェクトとは別に、サウンドに心地よい歪みを加えるステレオ・アナログ・ディストーションを搭載。歪みを与える事でサウンドを際立たせ、より主張の強いサウンドに仕上げる事もできます。
X-MOD (クロスモジュレーション)
OB-6 Module の音色の特長は、主にアナログ・オシレーターとフィルターによって決定づけられますが、X-MOD セクションによって、サウンドにユニークな効果を付け加える事が可能です。Filter Env と オシレーター2 をモジュレーション・ソースに、6つのパラメーターをモジュレーションさせます。過去の Oberheim OB シリーズにおける代表的で特徴的なサウンドは、この X-MOD パラメーターを駆使して生み出されてきました。
ポリフォニック・ステップ・シーケンサー
ポリフォニック・ステップ・シーケンサーは和音を用いたシーケンスも作成できる、パワフルなライヴパフォーマンスツールです。非常にシンプルなステップ入力で打ち込み後、即座にプレイバックできます。最大64ステップ、各ステップに6ノートを記録可能。パネル上部のプレイボタンを押す事でプレイバックします。
アルペジエーター
アルペジエーターはUP、DOWNなど全5モード、最大3オクターブでアルペジオを演奏可能です。HOLDボタンを併用すれば鍵盤から手を離してもアルペジオを継続します。
ポリフォニック・ステップシーケンサー、アルペジエーター、テンポディレイのBPMはCLOCKセクションで設定します。テンポの分解能の設定とタップテンポによるBPMの設定も可能。外部MIDIクロックともMIDIシンクが可能なので、シーケンサーやドラムマシンとの正確な同期演奏にも対応できます。さらに本体背面のSEQUENCEジャックにドラムトラック等のオーディオソースを入力して、オーディオ信号との同期演奏も可能です。
ユニゾン
UNISONボタンを押せば、アナログ6ボイスを重ね合わせた驚異的な分厚さのユニゾン・サウンドを演奏する事ができます。ユニゾンがONになっている際に DETUNE ノブを回すと、ボイスのデチューンに加えてステレオ感も調整できます。ユニゾンするボイス数は1ボイスから6ボイスまで、任意のボイス数を設定できます。ユニゾン・モードにはコードメモリー機能も搭載されているので、記録した和音を指一本で演奏する事ができます。
分かりやすく直感的な操作性。クラシックから最新まで 500 ファクトリー・プログラムを用意
OB-6 Moduleのディスプレイは現代的な液晶や有機ELなどではなく、クラシックな3桁の7セグメントLEDディスプレイを採用しています。音色に名前を付ける事はなく、全て3桁プログラムナンバーで表示します。音色の選択はその昔デイヴ・スミスが開発した名器 Prophet-5 を受け継ぐクラシックスタイルで、ディスプレイ左のバンクボタンを押して0~9までのバンクを選択、ディスプレイ右のTENSボタンでプログラムナンバーの10の位を選択、そしてディスプレイ右の0~9まで並んだプログラムボタンを押して音色を選択します。10の位ごとに使う音色をプロジェクトや曲毎に設定しておけば、プログラムボタンを押すだけでダイレクトに音色を選択できます。
音作りに関係するほぼ全てのパラメーターはコントロール・パネル上に配置されており、面倒な階層表示やボタンによる機能の切り替えはありません。一度に全てを見渡しながら、音作りに集中出来る設計です。MANUAL ボタンを押せば、ロードされているプログラムを無視し、実際のフロントパネル上のノブやボタンの設定の全てが音色に反映されるライブパネル・モードになります。ライブパネル・モードは音源の仕組みを勉強する際や、1から音作りを始める場合などに便利です。
音色はファクトリー・バンク・プログラムを500プログラム、ユーザー・プログラム500プログラム、合計1000プログラムもの膨大な音色を記憶可能です。ファクトリー・バンクには Oberheim SEM を象徴するパワフルなブラス・サウンド、柔らかく包み込む様なストリングス・サウンド、ファットなシンセベースなど、数々の名盤で聴かれるサウンドから、OB-6の特長を最大限に生かした現代的なサウンドまで、珠玉のプリセット500プログラムを内蔵しています。
ボイス数を拡張するPoly Chain機能
OB-6はベロシティとアフタータッチに対応した高品位な49鍵セミウェイテッドキーボードを搭載しています。繊細なキータッチによる演奏表現にも応えてくれるでしょう。
OB-6 Module はもう一台の OB-6 シリーズと「ポリチェイン接続」をする事で、同時発音数を拡張することができます。演奏中にポリチェインマスターが同時発音数を超えた際に、その演奏情報を次にポリチェインしたユニットに送信し、発音数を増加させます。接続はMIDIケーブルで OB-6 Module の MIDI OUT からもう一方の OB-6 シリーズの MIDI IN に接続するだけです。
Poly Chain 機能によりアナログ・ポリシンセサイザーとしては脅威的な12ボイスを持つスーパーシンセサイザーを構築することが可能です。
キーボードバージョンのコントロールとデザインを踏襲
OB-6 Module はキーボードバージョンのコントロールとデザインを踏襲し、コンパクトなモジュール・バージョンとして再レイアウトされました。横幅はキーボードバージョンと比べて34%も小型化したものの、音作りに必要なノブやスイッチ、ディスプレイは一つも削る事無く全てコントロール・パネルにレイアウトされています。
楽器としての色気と存在感を漂わせる美しい仕上げのサイドウッド。往年の名機、Oberheim Xpander を小型化したかの様な佇まいです。
OB-6 Module はお気に入りのキーボードを MIDI 接続するだけで極上の SEM サウンドを奏でてくれます。またスペースが限られるスタジオで場所を取らず、DAW システムから USB ケーブル一本でコントロールする事もできるので、打ち込みがメインのミュージシャンにも最適な一台です。