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【製品概要】
TDx は、歴代の SPL 製品の中でも最も代表的なモデルのひとつである Transient Designer(トランジェント・デザイナー) の API 500 シリーズ対応モジュールです。
Transient Designer のコントロールは非常にシンプルです。
ATTACK で音の立ち上がりを、SUSTAIN で音のサスティン部分をコントロールします。この 2 つのコントロールの組み合わせによって、様々な音作りが可能となります。
SPL 社が開発した Differntial Envelope Technology では、内部で生成したエンベロープの差を計算することで、入力信号のレベルとは独立したダイナミクス処理を行うことを可能にしています。このエンベロープは、常にオリジナルの信号のカーブをトラッキングし、音楽的に最適な結果を生み出します。
■各部の説明
・On / Bypass
このスイッチを On にすることで、TDx がシグナルパスへ挿入されます。Bypass の場合は、TDx の処理がされていない信号が出力されます。
・ATTACK
このコントロールでは、入力された信号のアタック部を最大で 15dB 強調または弱めることができます。
ATTACK コントロール回路には、2 種類のエンベロープ・ジェネレータを使用しています。ひとつはオリジナル信号の波形をフォローし、完全なダイナミクスの過渡特性を作り出します。もう一方のエンベロープ・ジェネレータでは、よりスローなアタックのエンベロープを作り出します。この 2 つのエンベロープの差が、VCA のコントロール電圧となります。
ATTACK 値を上げると 1 つ目のエンベロープ・ジェネレータによりアタックのイベントが強調され、ATTACK 値を下げると 2 つ目のエンベロープ・ジェネレータがスローでスムースなアタックを生み出します。
・SUSTAIN
このコントロールでは、入力された信号のサスティン部を最大で 24dB 伸ばすまたは縮めることができます。
ATTACK コントロールと同じく、SUSTAIN コントロール回路にも、2 種類のエンベロープ・ジェネレータを使用しています。ひとつはオリジナル信号の波形をフォローし、完全なダイナミクスの過渡特性を作り出します。もう一方のエンベロープ・ジェネレータでは、より長いサスティンのエンベロープを作り出します。この 2 つのエンベロープの差が、VCA のコントロール電圧となります。
SUSTAIN 値を上げると 1 つ目のエンベロープ・ジェネレータによりサスティンが伸ばされ、SUSTAIN 値を下げると 2 つ目のエンベロープ・ジェネレータでサスティンを縮めます。
・MIX
このコントロールにより、エフェクト処理された信号と処理されていない信号をミックスします。センターの位置ではその比率が 1:1 です。
時計回りでエフェクト処理されていない音が小さくなり、WET の位置まで回し切るとエフェクト音のみとなります。
反時計回りでエフェクト処理された音が小さくなり、DRY の位置まで回し切るとエフェクト処理されていない音のみとなります。
・OUTPUT
このコントロールで、出力信号の音量を下げることができます。TDx の後に繋ぐ機器へのレベル調整のために使用します。
・Signal-LED
このインジケータは、-20dB 以上の信号が入った場合に点灯します。複雑なセットアップの中で、TDx に信号が来ているかを判断する際に役立ちます。
【製品仕様】
■入力
・バランス
・インピーダンス : 20 k Ω
・最大入力レベル : +22 dBu
■出力
・バランス
・インピーダンス : 150 Ω
・最大出力レベル : +22dBu
・周波数特性 : 10 Hz - 100 kHz
・ノイズ : -93 dBu (A-weighted)
・ダイナミックレンジ : 116 dB
・CMRR : > -80 dBu (@ 1kHz, 0 dBu input level, unity gain)
・THD : 0.03 % (@ 0 dBu input level, unity gain)
・消費電流 : 30mA ( ± 16 VDC)
・ハウジング : 500 シリーズ シングルマウント
・重量 : 0.65 kg