概要
ブースにアンプを置き、コントロール・ルルームでプレイする。そういったスタイルのレコーディングは今日では決して珍しいことではありません。コントロール・ルームでプレイすることで、実際にレコーディングされるサウンドをモニターしながらプレイできます。それにより、メンバーやエンジニアとのコミュニケーションも円滑に進みます。
アンプを離れた場所に置いてプレイするためには長いケーブルが必要になります。しかし、ギター(特にパッシブ・ピックアップ)の信号はアンバランスで、長いケーブルを使用すれば外来ノイズの影響を受けてしまいます。音質劣化も決して小さくありません。
SGIはその問題を解消し、音質劣化なく100mもの長距離でも利用できます。ギターを直接アンプに繋いだサウンドが得られるよう、Dragコントロールを搭載しました。これでナチュラルなトーンを保ちます。
注:SGIはSGI TX、SGI RXによるセット商品です。
ステージで使用
この便利さはレコーディング以外にも活用できます。大規模なステージで、ギターとペダルボード間やペダルボードとアンプの間に使用すれば、大規模システムでも音質が格段に向上します。SGIはTX(送信モジュール)、RX(受信モジュール)ともに、最い耐久性があり、ワールド・ツアーでも使用できます。
エアロスミスが使用
ジョー・ペリー(エアロスミス)のギターテク、ジム・サーヴィス氏いわく
エアロスミスでは4台のアンプとフルサイズのペダルボードを使用しています。それらを2セットのSGI(ギターとペダルボード、ペダルボートとJD7にてコントロールされるアンプ群)とJD7を使用しています。SGIを使用することで20m程度離れたペダルボードに関わるロスを解消しています。
との事です。
Dragコントロール
楽器を直接にアンプに接続した場合、アンプの入力部とピックアップの間にローディングが生じます。このローディングが楽器とアンプのコンビネーションからなるトーンに大きく関わっています。Dragコントロールはその関連性を再現します。バッファー使用時でもアンプを直接接続した際のサウンドを再現します。
特長
・アンプをブースに置き、コントロール・ルームでのプレイをロスなく実現(約100m)
・原音に忠実で透明なサウンドの100% ディスクリート・クラスAサーキット(SGI-TX)
・音質劣化、変化のないナチュラルな音質の100%パッシブ(SGI-RX)
・ダイレクトにアンプに接続したサウンドを再現する独自のDragコントロール( ピックアップ・ローディング)搭載
・ノイズを除去するアイソレーション・トランス搭載
・耐久性の高い14ゲージ・スチール・ボディ
・スイッチ、コネクターを保護するブックカバー・デザイン
・滑り止めと絶縁を兼ねるフルボトム・パッド
・エアロスミスがレコーディング、ツアーに使用
接続例
ブロック・ダイアグラム
コネクター類
特性
・Circuit type: Active class-A circuit - transformer isolated
・SGI-TX high-Z input: 1/4" jack - buffered - with Drag(TM) control load correction circuit
・SGI-TX output: Balanced XLR-M output
・SGI-RX input: Balanced XLR-F input
・SGI-RX high-Z output: 1/4" jack
・Transformers: Radial special design 1:1 transformers on TX and RX
・Ground lift: Yes - LIFT switch on SGI-RX
・Power supply: Included - 15VDC 400ma , center +
・Construction: 14 gauge steel chassis and outer shell, baked enamel finish
・Size (TX and RX): 107×70×43mm
・Weight: TX: 0.5 kg / RX :0.5 kg