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【製品概要】
GRACE designのFELiX2(フェリックス 2)は、2chの「楽器用プリアンプ/ブレンダー」です。各チャンネルに EQ/フィルター・セクションを配し、アコースティック楽器用のピエゾ/マグネティック・ピックアップやコンデンサーマイクを、ミックスしてバランス出力することが可能です。
世界のトップスタジオが導入するGRACE design社の「透明感と表現性の高い」音質設計をフル投入。生楽器がもつ本来の響きや鳴りを、プロの業務用レコーディング機材と同じクオリティで再現できます。
FELiX2はオリジナルFELiXの全機能を引き継ぎ、さらに音質と機能をブラッシュアップした製品です。
進化した FELiX2
オリジナルの FELiX は、高品位なステージプリアンプ/ EQ / DIに飢えていたアコースティックミュージシャンに向けて開発されました。従来は利用できなかったオーディオパフォーマンスと、頑丈なステージ機能の組み合わせを実現し、世界中のステージやスタジオにおいて、アコースティック楽器の音質と音色にルネッサンスをもたらしています。
発売から6年を経て、この小さな「チャンピオン」は 、いくつかのプロフェッショナルな機能と優れたパフォーマンス性を発展させた”FELiX 2”として進化を遂げました。
FELiX 2の新機能
■ステレオ・オペレーション
・ステレオFXループにより外部ステレオエフェクトに対応(MONOまたはSTEREO IN)。デュアルMONOでは各チャンネルに独立したFXループを構成可能。
・ステレオ・アンプ出力。
・ステレオ・ヘッドホン出力。
■連続可変のフェーズコントロール
・チャンネル2に組み込まれたフェイズコントローラにより、マイク/ピックアップのブレンドシステムを完全な位相コヒーレントに調整可能。
■EQパワーの増大
・HIGHシェルビングのEQコントロールがアップデートされ、2つのトランジション周波数設定(1kHz/2kHz)が含まれるようになり、より柔軟な高周波トーンコントロールが可能に。
・新設計のノッチフィルターは、問題のある周波数に対してより効果的に動作できるようより高いQ設定に変更。
■新設計のパワーサプライ
・新しいクラスII電源は、ステージアンプや、その他のアイソレートされていない周辺機器に接続する際のグランドループを排除。
■ノブを保護するサイドレール
・フロントパネルを保護するサイドレールと、わずかに高さを低くしたノブを追加。フロントパネルのコントロールを足やケーブルから保護。
響きのすべてを伝えられるプリアンプ設計
GRACE desig社が世界のプロフェッショナルに評価されている最も大きな功績は、「カレント・フィードバック」方式のマイクプリアンプ回路が生み出す『表現性の高いサウンド』です。特にアコースティック楽器のレコーディングにおいて、サウンド・エンジニアのファースト・チョイスとなる機材でもあります。
Felixのプリアンプ・デザインにおいては、GRACE designのレコーディング機器と同等の、優れたプリアンプ設計が採用され、スタジオ録音レベルのクオリティでパフォーマンスを行う事を可能にしました。
楽器用ピックアップやマイクロンホンなどの微弱信号を、ライン信号までアンプリファイ(増幅)するにはプリアンプが不可欠であり、その過程で多くの響きや情報が失われる場合があります。レコーディングにおいてプリアンプが重要である理由は、プリアンプによって『大きくサウンドが変化する』からなのです。
鮮やかな音の輪郭、滑らかな中低域、繊細な高域の表現性、楽器が空気を振動させる鳴りや響きまで、Felixのプリアンプはその全てを、余すことなく伝えきることができるのです。
フレキシブルな高品位 EQセクション
パワフルなEQセクションについても、同じくプロオーディオ品位のトップ・クオリティ設計を貫きました。スタジオ・レコーディング機器である m103などで高い評価を得た、原音を重視したEQ設計は、アコースティック楽器のオリジナル・サウンドを保ったまま、的確な補正を行う事ができます。
各チャンネルには独立したEQセクションが設けられ、Hi / Mid / Lo の3バンドEQセクションを備えます。Mid帯域はフル・パラメトリック設計で、可変帯域を70Hz~8kHzまで拡大したことで、どんなアコースティック楽器にも、最適なサウンド補正を提供します。
帯域可変式のハイパス・フィルター(ローカット・フィルター)は、低域のトリートメントだけでなく、モードを切り替えることで 20Hz~1kHzという広帯域を持つノッチ・フィルターとしても利用ができます。ステージでの予期せぬフィードバックやノイズ対策にも、瞬時に対応することが可能です。
パフォーマンス性を高めるファンクション
Felixは様々な周辺機器と適切な接続ができるよう、多くの機能を備えています。
■フットスイッチ
3つのフットスイッチの役割は以下の通りです。
1、Mute/Tune
チューナー/ヘッドホン出力以外の全出力をミュート。サイレント・チューニングへの対応はもちろん、Mute中でもヘッドホンモニターが可能です。
2、Boost
ブースト機能のオン・オフを行います。ブースト値は最大+10dBでトップパネルのノブで調整できます。
3、Mix
DIPスイッチの変更でFelixを「A/Bモード」で使用できるようになります。A/Bモードでは、Ch1とCh2を独立で使用しMixフットスイッチで切替できます。2台の楽器を使用する場合や、2式のピックアップを切替えて使用する場合などに役立つモードです。
■コネクション
Felixでは、様々な周辺機器と「最適な信号のルーティング」ができるよう設計されています。
入力
2系統の楽器用ライン入力、48Vファンタム電源対応のマイク入力
入力インピーダンス切替
各チャンネルごとに異なるインピーダンス設定を3段階で切り替え可能です(Ch1: 1M/10M/10kオーム、Ch2: 1M/20M/332kオーム)。最適なインピーダンス・マッチングをとることで、ピックアップの性能が100%引き出され、大きくサウンドが変化します。
出力
独立したトランスフォーマーを備える2系統のアイソレートDI出力(Ch1+2のミックス、または Ch1 or 2独立出力モードを選択可能。また接続先の機器に対しての信号レベルも切替可能です)。アンプ用出力、チューナー用出力、エフェクト・インサート端子(TRS)も用意されています。さらに外部フットスイッチ端子を備え、Felixをラックシステムやマイクスタンドに設置し、足元でリモートコントロールすることが可能です。
サイドパネル
48Vファントム電源スイッチ、各チャンネルごとの位相反転スイッチ、ヘッドホンジャックが装備されています。またDipスイッチにより、EQやモードの設定変更が可能です。
頑強で機能的なプロダクト・デザイン
明確なパネル・レイアウトと配色で、暗いステージでも見やすいようデザインされています。
例えば、LEDの色で信号の状態を一目で判断できるシグナル/クリップ・インジケーターは、ステージ上で視覚的にサウンドを把握できます。
また、Felixは頑強なアルミニウムとスチールを用いた(過酷なツアーにも耐える業務機レベルの)フロアペダル・タイプのデザインに仕上げられています。十分なポータブル性を備えつつも、ハイエンドなスタジオ・クオリティを実現しており、大規模なラックマウント機器をステージに持ち込むよりもシンプルでコンパクトに、さらに良質なサウンドを実現することができます。
ターゲット・ユーザー
Felixはハイエンドな音質と表現性を求める、ミュージシャン、エンジニア、ライブサウンド設備、録音スタジオに向けて開発されました。プロオーディオのトップブランドとして、20年以上にわたってマイクロホン・プリアンプを発売しているGRACE design社のテクノロジーがフル投入されています。
アコースティックギターはもちろん、ベース、フィドル、バンジョー、マンドリンなどの、様々なアコースティック弦楽器に、そしてその繊細で表現豊かなサウンドは、バイオリンやチェロなどの生楽器のピックアップ/マイクシステムにも最適です。もちろんハイエンドなエレクトリック・ベース用のプリアンプ/EQシステムとしてもご使用いただくことが可能です。