YOKOHAMA MUSIC STYLE 2025展示
現在Grateful Deadのジェリーガルシアが使用していたWolf製作に従事しているBill Asherによるエレクトロソニック。

80年代よりギター製作を開始し、長きにわたってLAやハリウッドセレブにギターを提供してきたビル・アッシャー。
独自のサウンドやシェイプを追求するアッシャーギターの中でも、このエレクトロソニックはブランドを象徴するモデルと言えるでしょう。

まずは独特なシェイプ。こちらはベン・ハーパーと共同開発したラップスチールをギターに進化させた物で、スルーネック構造、裏通しにラップスチールで使用されている金属のバーテイルピースも大きな特徴と言えます。

2025年度製作シリアル#1384のこちらの個体は、Cardianal Redのカラーリングとバーズアイが浮き出たメイプルが印象的な1本。
スルー構造のネックとボディはアフリカンオクメが使用されており、やや粘りながらも中高音域の倍音が際立つ、マホガニーとコリーナの中間のようなサウンドが特徴的です。

指板には今や希少材として扱いの少ないブラジリアンローズウッドを採用。
ハードなトップのメイプルと合わせ個体のサウンドキャラクターに影響を与えています。

ネックの握りはDシェイプと呼ばれる幅広で薄型のタイプ。あらゆるプレイスタイルに対応可能な形状です。

ピックアップはカーティスノバックへアッシャーがオーダーしたハーモニックPAFを搭載。
ノバックらしいコシのある中音域にキラッとした高音がブレンドしたピックアップとなっております。

細かいところでは一見黒に見えるバインディングも色の濃いべっ甲仕様や、サイドポジションマークもシルバーの配色で薄暗いところでも認識が出来るところもこちらの個体のポイントです。

ヘッドの突き板のブランドロゴと指板のインレイは白蝶貝を採用。丁寧な仕事はギターの芸術性を高めております。
トラスロッド調整もホイールナット式で、アクセスも簡単になっている所は現代的なアレンジとなっております。

ビルアッシャーによる完全ハンドメイドギター。LPや他のハムバッカーギターでは味わえないルックスとサウンドは一見の価値ありです。

Model: Electro Sonic, Vintage Series
Serial Number: #1384
Body Wood: African Okoume with dark tortoise binding
Top Wood: Birds Eye Maple
Neck Wood: Quarter sawn African Okoume with walnut stringer
Neck Shape: D Shape (.880 - .964)
Fretboard: Brazilian rosewood with MOP inlay
Fretboard Radius: 12”
Nut Width: 1 11/16”
Frets: Jescar 47104
Tuners: Kluson 3 on a side
Pickups: Novak Harmonic PAF set
Knobs: black plastic
Bridge: Tone Pros AVR2
Weight: 7.5 lbs
Finish: Thin nitro
Color: Cardinal red
Case: G ＆ G Hardshell

3.43Kg